富士山 コラム 富士山 コラム

富士山‐信仰の対象と芸術の源泉 - コラム -

富士修験の8つの霊場

透き通る神秘の泉「忍野八海」の伝説3

忍野八海がある忍野村全体が、昔は宇津湖(うつこ)という大きな湖でした。そして、富士山が何度も噴火をくり返す中、800(延歴19)年の大噴火における溶岩流で、宇津湖は2つに分断されてしまい、忍野湖と山中湖が誕生しました。そして、その忍野湖が、度重なる富士山の噴火活動期によって、長い時間をかけて排水され湖は枯れてしまい、富士山の伏流水を水源とするいくつかの湧水池が残り、その代表的な湧水池が忍野八海です。

富士山コラム「富士修験の8つの霊場 透き通る神秘の泉「忍野八海」の伝説」そして、「富士修験の8つの霊場 透き通る神秘の泉「忍野八海」の伝説2」で、八海のそれぞれの池を紹介してきましたが、今回は残る2つの池とその伝説をご紹介します。


銚子池 銚子池 「銚子池」写真提供:忍野村観光協会

四番霊場「銚子池」は、阿原川沿い脇の草地の中にあり、池の底から水が湧いている様子を見ることが出来ます。その形がお酒を入れるお銚子に似ていることから、この名がついたと言われています。 縁結びの池と伝えられているこの池ですが、昔、ある花嫁が厳粛な結婚式の最中にオナラをしてしまい、その音がすごく大きく隠すことができなかったため、若い花嫁はこれをとても恥ずかしく思い、結婚式の席から隙を見て逃げ出し、銚子を抱いてこの池に身を投げてしまった。という悲しいお話があります。その後、花嫁が履いていた草履が、池の底に映って見えることもあると言われているそうです。
「銚子池」には、和脩吉竜王(ばーすきりゅうおう)が奉られており、石碑には「くめばこそ銚子の池もさはぐらん もとより水に波のある川」との和歌が刻まれています。


湧池 湧池 「湧池」写真提供:忍野村観光協会

五番霊場 「湧池」は、八海の中で一番の湧水量があり、その水質もとても綺麗で1983(昭和58)年にNASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙で雪を作るために、この池の水を使用したというほどの抜群の純度を誇っています。水車小屋の向かいの賑やかな場所にあり忍野八海を代表する池です。
昔、富士山が噴火した時に、人々はその焼けつくような熱さのため大変苦しんだそうです。そして喉の渇きや人家の火事、また野火を消すために、人々が水を求めて叫ぶ声が天地の間に広がりました。この時、天の一方に大変美しい声で「私を信じなさい。そして、永久に私を敬うならば、私がみんなに水を与えよう」と聞こえました。この声の主が「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」で、その後まもなく熔岩の間から水が湧き出して、池となったそうです。人々はこの池を「湧池」と呼んで、これを飲み水や畑に用いたそうです。また、毎年、木花開耶姫命の祭りを行い、神輿をこの池の水で洗い浄めるのが恒例となっているそうです。
「湧池」には、徳叉迦竜王(たくさかりゅうおう)が奉られており、石碑には「いまもなほわく池水に守神の すへの世うけてかはれるぞしる」との和歌が刻まれています。

音声ガイドでは、忍野八海の他に、富士五湖や周辺案内をご紹介しています。ぜひ、アプリとブックをダウンロードしてお試し下さい。

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