日光の社寺 コラム 日光の社寺 コラム

日光の社寺 - コラム -

特 集
日光の山岳信仰の起源

「日光山輪王寺」の奥深き世界

日光山内で最も古い歴史を持つ「日光山輪王寺」。そして徳川家とゆかりの深い「輪王寺大猷院」など。日光が誇る名刹、そして穴場の絶景スポットをご紹介します。

日光開山の古刹「日光山輪王寺」

素屋根(すやね)で覆われている「三仏堂」の大伽藍素屋根(すやね)で覆われている「三仏堂」の大伽藍
東日本最大級の木造建築である「三仏堂」の大伽藍は、現在「本堂(三仏堂)平成大修理」の第一段階として素屋根(すやね)で覆われている。ビル7階の高さに相当する「天空回廊」から内部の修復現場を眺めることが可能。
日光の山岳信仰の起源とされる「日光山輪王寺(にっこうさんりんのうじ)」のルーツは、天平神護2(766)年までさかのぼり、勝道上人(しょうどうしょうにん)が開山、「四本龍寺」を建立したのが起源とされています。
比叡山延暦寺、東叡山寛永寺と並ぶ天台宗の大本山「日光山輪王寺」は、総本堂(三仏堂)、大猷院、慈眼堂、常行堂、中禅寺、護摩天堂、四本龍寺などのお堂や本坊、さらに十五の支院を含み、その総称を「輪王寺」といいます。
家康公の御位牌家康公の御位牌
内陣の中央には、徳川家康公の400年御遠忌を記念し、東方薬師瑠璃光如来(薬師如来)をお祀り。薬師如来像からのびる五色の紐に触れ、無病息災のご利益をいただいて。
本堂の創建は平安時代。現在の姿になったのは、正保2(1645)年に徳川三代将軍の家光公によるもの。山岳信仰に基づき、千手観音(男体山)、阿弥陀如来(女峰山)、馬頭観音(太郎山)の三仏が祀られている総本堂「三仏堂(さんぶつどう)」は修復工事中ですが、内部には見学通路があり、貴重な現場を見学することが可能です。
特に一度は体験しておきたいのが、地上26mに完成した「天空回廊」(展望見学通路)。お堂の屋根の頂上と同じ高さから修理現場を見学できるだけではなく、外に目を向ければ日光門前町の眺望が一望のもと。日光山の新名所ともいえる施設なのです。

徳川家光公が眠る「輪王寺大猷院」

輪王寺大猷院輪王寺大猷院
造営は承応2(1653)年。家康公400年御遠忌記念として、家康公の御位牌が初公開されている(~2016年11月末まで)
「日光山輪王寺」(三仏堂)から徒歩10分。「輪王寺大猷院(りんのうじたいゆういん)」は、徳川三代将軍の家光公が眠る廟所(びょうしょ)です。祖父の家康公を敬い、死後もそばで仕えたいと、この地に霊廟を造営することを遺言としたのだそうです。
遺言には祖父が祀られる東照宮の威光を妨げないようにともあったため、金と黒を基調とした、重厚で落ち着いた造りが特徴的です。
日光を訪れた際には、「日光東照宮」と「輪王寺」を合わせてお参りしたいもの。日光が徳川家ゆかりの地であることを一層強く感じられるはず。

穴場的名所「憾満ヶ淵」へ

大谷川の渓谷と「護摩壇」大谷川の渓谷と「護摩壇」
大谷川の渓谷と「護摩壇」。日光山岳信仰の歴史と自然の美が溶け合い、遊歩道をのんびりと散策するだけで心が洗われるような気分に。
大谷川の清々しい空気と霊験あらたかな景観に彩られた「憾満ヶ淵(かんまんがふち)」は、日光通の人の中でも知る人ぞ知る隠れ家スポット。観光客の姿はまだまだ多くはなく、穴場的名所といえるでしょう。
この「憾満ヶ淵」は、男体山から噴出した溶岩によってできた奇勝。駐車場から「慈雲寺」を抜けて渓流沿いを上流に向かって歩いていくと、数えるたびに数が違うといわれることから「化地蔵(ばけじぞう)」と呼ばれる約70体の地蔵群が立ち並んでいます。
さらに上流を目指すと、弘法大師が筆を投げて梵字を彫りつけたという伝説のある絶壁、古くは護摩行に使用されていた「護摩壇」などが。地蔵群の対岸は「日光植物園」になっているため、春の新緑、秋の紅葉、そして地蔵たちが雪をかぶるまで、四季折々の景色を堪能することができます。
撮影/海老名進 取材・文/立花奈緒(ブレーンシップ)
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